HC3 ラジアルブレーキマスター
MAGURA HC3ラジアルブレーキマスターは、MAGURAモーターサイクル向けマスターのフラッグシップモデルです。MAGURA独自の特許技術により、最大限作動フリクションを低減し、理想の操作感とモジュレーションを実現しています。レースでの使用も想定されており、専用の機構が供えられオプションの部品が準備されています。世界一厳しい安全基準であるドイツのTUV規格に合格し、厳格な品質管理のもとで製造されています。
★マグラハードコアテクノロジー搭載
「マグラハードコアテクノロジー」は、ブレーキマスターの性能(即応性や拡張性、耐久性など)を格段に向上させるため、MAGURAが独自に開発した特許技術の総称です。
・シリンダー側に固定されたプライマリーシールと5つの溝を持つピストン
圧力を受けるプライマリーシールは、従来のものとは全く異なります。シールはピストンではなくシリンダー側に固定されており、リザーバータンクからのフルード供給はシリンダー内壁のブリーダーポートからではなく、ピストンに設けられた5つの溝がシールを通過するときに行われます。
プライマリーシールをシリンダー側に固定することで、摺動するピストンの摩擦を低減し、ABSの作動性を向上させています。そして、リザーバーからの通路をピストンの溝に移したことで、マスターシリンダー内のフルードの流れが改善し、より繊細な応答性や摩耗の低減、ABS作動時の脈動低減を実現しています。
・アドバンスドセカンドシール。
ピストン側に配置されるX‐RING形式のセカンダリーシールは、従来のものより強い気密性を持ちます。激しい振動が加わるエンジン高回転時もしっかりとシール性を維持して微細なエア噛みを防ぎ、適切なブレーキフィーリングを保ちます。
・ABS装着車対応。
新しい形式のプライマリーシールは、ABS作動時のキックバックにより瞬間的に発生する高い圧力にも耐えることが可能なので、ABSを搭載するブレーキの耐久性と寿命を向上させます。
・可変レバーピボット
レバーブレードを取り付けるピボット穴を3か所設けてあり、取付穴を変更する事でレバーレシオを変更可能です。レシオ変更により、操作感をシリンダーボア径換算で標準状態から ± 1mm ずつ変更可能です。
・フォールダブル(可倒)レバーブレード。
衝撃を受けた時はレバーブレードが真ん中の接手部分で折れ曲がる様になっているため、転倒時等のシリンダーボディの損傷を最大限回避できます。
・専用リザーバータンク。
スペース確保のために必要最小限の大きさに設計されており、半透明のタンクによって中のフルードの量と汚れを外から確認可能です。
★高精度削り出しアルミシリンダーボディ&レバーブレード
・高品質なアルミを使用した削り出しのボディにより、軽量化と高剛性を両立して達成しています。
・90度フルラジアルマスターシリンダによるダイレクトな操作感。
★チタン製クランプボルト。
適合車種については、こちらのABE(ドイツTUV認証章/適合車種一覧リスト)データをご確認下さい
ABE-HC3-2023